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頭痛鎮痛薬が効かない頭痛
(市販薬、ロキソニンが効かない)

頭痛鎮痛薬が効かない頭痛

頭痛頭が痛いときに市販薬やロキソニンを内服しても効かず、不安になった経験がある方は多いのではないでしょうか。頭痛の原因に合った薬を選択しているか、頭痛を感じてから薬を飲むまでのタイミング、同じ鎮痛薬を頻回に使用していないか、二次性頭痛のような頭痛の原因となる病気がないか、などを確認することで、より効果的な頭痛治療を行うことができます。皆さまそれぞれの頭痛に合った薬の選択と内服、頭痛が起きない生活習慣に気を配り、より良い頭痛治療を目指しましょう。


頭痛薬が効かない場合に考えられること

薬の服用タイミング

頭痛薬の服用タイミングが遅れると、頭痛をおさえる効果が不十分になることがあります。
特に片頭痛の治療薬であるトリプタン製剤を内服するときは、適切なタイミングで服用することが薬を上手に効かせるコツになります。片頭痛が起きて30分以内に内服すると効果を実感しやすいです。朝起きた時にはもう頭痛があり、睡眠中に片頭痛が始まっているときは、トリプタン製剤だけでは十分な効果が期待できないことがあります。片頭痛の予防薬を取り入れたり、鎮痛薬を組み合わせて内服したりして治療します。
前兆のある片頭痛の方は、閃輝暗点など前兆が現れた時に服用すると、タイミングが早すぎますので、痛み始めてから内服します。

きちんと効果が現れる薬の用量と内服方法を知る

片頭痛の治療薬であるトリプタン製剤のうち、ゾルミトリプタン(1錠2.5mg)とエレトリプタン(1錠20mg)は、日本で使用される用量は海外で使用される用量よりも少なく、1錠で効果が不十分だった場合には、次回の頭痛発作から2錠を服用することができます。1日に内服できる最大量はそれぞれ10mg(4錠)と40mg(2錠)で、錠数が違います。
トリプタン製剤のうち、ナラトリプタン(1錠2.5mg)とリザトリプタン(1錠10mg)は海外と同じ用量が使用されています。
子どもの頭痛でアセトアミノフェンやイブプロフェンを内服して、頭痛発作が良くならないと感じたら30分後に同じ量を追加で内服すると効果が感じられることがあります。お子さんの場合、年齢や体重、症状に合わせて薬の量や内服回数を調整することが大切です。


頭痛の原因に合った正しい頭痛薬を選ぶ

頭痛には、片頭痛、緊張型頭痛、感染症による頭痛など、症状や原因となる病気によってさまざまな種類があります。頭痛の種類に合わせて薬を選びましょう。

片頭痛

トリプタン製剤という片頭痛専用の薬を内服します。頭痛の頻度や症状の強さによって予防薬や漢方薬を合わせて使用します。トリプタン製剤は鎮痛薬ではありませんので、片頭痛以外の頭痛には効果がありません。また、市販の鎮痛薬では片頭痛の発作はおさえられないことがあります。
頭痛持ちだから片頭痛なのだろうという推測で市販の鎮痛薬を内服し続けていると、頭痛の悪化や慢性化につながることがありますので、頭痛専門医療機関の受診をおすすめします。

片頭痛

緊張型頭痛

アセトアミノフェンや非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)などの鎮痛薬が効果的です。

緊張型頭痛

群発頭痛

市販の鎮痛薬では効果がないことが多いです。群発頭痛が疑われる場合は、頭痛専門医療機関の受診をおすすめします。

群発頭痛

発熱を伴う頭痛

感冒(かぜ症候群)はウイルスの感染によって鼻、のど、上気道に炎症が起き、発熱、咳、頭痛などの症状が現れます。感冒薬や鎮痛薬によって症状の緩和をはかります。

急性副鼻腔炎による頭痛

症状によって、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)や抗生物質が使用されます。


頭痛薬が効かない頭痛は「薬物乱用頭痛」?

頭痛薬を頻繁に使用していると、頭痛の頻度が増えてきて連日のように頭痛が起こるようになります。

  • 月に15日以上頭痛がある
  • 頭痛薬を月に10~15日以上、3ヶ月以上服用している
  • 今まで効いていた頭痛薬が最近効かなくなったように感じる

このような症状がある場合、薬物の使用過多による頭痛(薬物乱用頭痛)の可能性があります。
薬物の使用過多による頭痛は予防できる頭痛です。頻繁に使用していた頭痛薬を中止し、かわりに頭痛発作の予防薬や漢方薬などを使用して頭痛を緩和します。

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