診療時間
TOPへ

閃輝暗点とは

閃輝暗点とは

ontheretina 頭痛に先立って、視覚や感覚の症状が数分間現れる片頭痛を、前兆のある片頭痛と言います。前兆のある片頭痛は、片頭痛全体の10~30%とされています。前兆のうち多いのは閃輝暗点などの視覚前兆です。
閃輝暗点には、眼がまぶしくてチカチカする、視野にレーザービームが光る、ギザギザした光が視野をさえぎる、視界がキラキラするなど様々な表現があります。
視覚前兆のある片頭痛では、眼の症状が20~30分続き、その後に片頭痛が起きます。

閃輝暗点は片頭痛とは関係なく起きることもあります。
片側の眼に症状が起きるときは、網膜剥離など眼の病気の症状であることがあります。
症状が繰り返し起きる、視野の異常が60分以上続く場合には、脳梗塞など脳の病気が原因であることもありますので、症状の診察を受けたうえで、MRI検査などで脳内に原因がないか調べることが重要です。


閃輝暗点の原因

視覚前兆のある片頭痛では、眼の症状が現れるときに脳の後頭葉(視野の中枢)の脳血流が一時的に低下しています。セロトニンという脳内物質が血管を収縮させる、三叉神経の血管の活性化、などが原因と考えられています。
アルコールやタバコなど血管の拡張や収縮に関連する要因は閃輝暗点を起こしやすくする可能性があります。


閃輝暗点の治療

前兆のある片頭痛の場合は、片頭痛薬、予防薬、鎮痛薬で治療します。
脳内の病気や、眼の病気による場合はそれぞれの疾患の治療を行います。


頭痛のない閃輝暗点もある?

閃輝暗点ののち頭痛が起きないことは稀ならずあります。前兆のある片頭痛の方で、当初は閃輝暗点と頭痛は連続して起きていたが、次第に前兆である閃輝暗点の症状のみでその後の頭痛が起きなくなるまたは軽くなるという場合があります。
頚部(首)の内頚動脈に狭窄があり眼の動脈(眼動脈)の血流が不安定になる、視野や視覚にかかわる後頭葉や側頭葉に脳梗塞や脳腫瘍がある、てんかんの発作、などで閃輝暗点の症状が現れている場合は、頭痛がないことがあります。閃輝暗点の原因としてこのような脳内の病気を診断しておくことは重要です。


閃輝暗点のある片頭痛の女性

閃輝暗点のある片頭痛の女性は、低用量経口避妊薬(ピル)は原則使用できません。脳梗塞など血栓症のリスクが高まると考えられているためです。閃輝暗点の症状であるのか、それは片頭痛の前兆症状なのか、診断を受けてから、婦人科の主治医とピルの内服について相談することをおすすめします。

ギャラリー
ギャラリー
ギャラリー
ギャラリー
ギャラリー
ギャラリー
ギャラリー
ギャラリー
ギャラリー
ギャラリー

Neurosurgery Clinic

Neurosurgery Clinic