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頭が一瞬ズキッとする頭痛(右側・左側?)

頭が一瞬ズキッとする頭痛とは

ズキンとする頭痛一瞬ズキッとする頭痛は、神経痛や脳血管の異常のサインかもしれません。
頭を回したり、咳をしたりすると後頭部に電気が走るような数秒の神経痛が生じることがあります。
脳腫瘍や脳血管が三叉神経に接していると、顔面にズキズキとした痛みが生じます。
脳血管壁に損傷が起きる脳血管解離という病気の場合には、鎮痛薬が効かないズキズキ頭痛が頑固に続くことがあります。
数秒、一瞬の頭痛であっても、痛みが繰り返す場合は放置せずに当院までご相談ください。


頭が一瞬ズキッとする原因

後頭神経痛

頚部(首)周囲の組織に由来する頭痛で、大後頭神経、小後頭神経、第3後頭神経が分布する後頭部に生じます。片側または両側のズキンとするまたは刺すような痛みです。
長時間のデスクワークやスマートフォンの使用による不良姿勢により後頭神経痛が起こると言われています。また、肩こりや首こりが関与している場合もあります。
後頭神経痛の治療は、姿勢の改善やストレスの解消など、後頭神経痛を引き起こす原因を取り除くことが大切です。症状は1~2週間で自然に治ることが多いですが、その間の痛みを抑えるために非ステロイド性抗炎症剤(NSAIDs)や、神経痛の薬を使用します。肩こりが原因の場合は、筋肉の過度の緊張を和らげる薬や、上半身の血流を改善する漢方薬を内服することがあります。

三叉神経痛

三叉神経痛は、左右どちらかの顔面または前額部に突然起こります。痛みは数秒から2分で、刺すような、鋭い、ズキンとする痛みです。頬や鼻周囲に触れると神経痛が起きるので、会話や食事、髭剃りや歯磨きをしないで痛みを我慢しているという方がいます。
帯状疱疹による痛みと似ていることがあります。帯状疱疹は額や側頭部に多いですが、三叉神経痛は口周りや頬に起こる事が多いです。
三叉神経痛の主な原因は、脳血管が三叉神経を圧迫して痛みを発生させます。稀に、髄膜腫などの脳腫瘍や、脳動脈瘤などの血管異常によって圧迫されることもあります。
MRI検査などの画像検査によって原因検索をすることが必要です。MRI画像で、三叉神経と血管が接触している所見は正常な場合でも見られますので、神経痛の症状と合わせて総合的に診断することが必要です。
治療の第一は薬物療法です。カルバマゼピンなど抗けいれん薬が使用されます。薬の効果が次第に弱くなる、または薬では痛みが改善しない場合には微小血管減圧術という手術が行われます。血管を三叉神経から離して圧迫を解除します。
薬では痛みが改善しない場合に、定位放射線治療(ガンマナイフ)が行われることがあります。痛みの改善まで平均1ヶ月間かかりますが、1年後の有効率は75%と報告されています。


後頭部がズキッと痛む原因は?

後頭部がズキズキ痛む場合、その痛みの原因は皮膚、筋肉、血管、神経にある可能性があります。筋肉の場合は緊張型頭痛、神経の場合は後頭神経痛や帯状疱疹が主な原因です。


頭を左右に振るとズキッと痛む原因は?

左右に振るとズキンと痛む頚部(首)が硬く、首を回すことができず、首を動かすと痛い場合には頚椎の病気が原因のことがあります。頚椎の偽痛風発作では発熱や頚部痛が生じます。


頭が一瞬ズキッとする頭痛は危険?

一瞬ズキッとする頭痛は、神経痛であることが多いですが、雷鳴頭痛という突然起きる雷に打たれたかのような激しい頭痛があります。神経痛とは異なりズキンズキンと一定時間頭痛が続き、鎮痛剤が効かないことがあります。雷鳴頭痛は、くも膜下出血や脳血管解離など脳血管の病気が原因であることがあります。

特に脳血管解離は、脳血管の内側の壁が損傷して血液が血管壁に進入して起こる病気で、突然始まり鎮痛薬が効かない頑固な頭痛が症状の特徴です。脳血管壁の損傷により、血管が狭窄・閉塞したり、血管が瘤状に拡大したりします。脳血管が狭窄・閉塞すれば脳梗塞を起こしますし、ふくらんだ瘤が破裂すればくも膜下出血を起こしますので、損傷した血管壁に圧力をかけないように、厳重に血圧を下げることが最初の重要な治療になります。2ヶ月ほどで血管壁の損傷は自然に修復されると考えられており、この間はMRI検査を繰り返し行って脳血管壁の様子や血管の形を観察します。

このような血管の病気が原因であることもありますので、頭痛が続く場合はMRI検査などの画像診断をおすすめします。

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