突然発症する脳卒中|かまくら脳神経外科|鎌倉市の脳神経外科

〒247-0074神奈川県鎌倉市城廻48-1
TEL0467-81-4650
ヘッダー画像

脳卒中

突然発症する脳卒中|かまくら脳神経外科|鎌倉市の脳神経外科

脳卒中

脳卒中とは「脳血管障害」とも呼ばれ、脳の血管が詰まったり(脳梗塞)、破れたり(脳出血、くも膜下出血)して、脳の機能が障害される病気の総称です。脳卒中のうち日本で最も多い疾患は脳梗塞で7割を占め、次いで脳出血が2割、くも膜下出血が1割といわれています。
ほとんどの脳卒中はある日突然発症します。現れる症状は障害される脳の部位によって様々です。例えば、左脳の前頭葉や側頭葉の障害では言葉が話せない、理解できないといった失語という症状が起こります。また、前頭葉は運動に関係するため、手足の脱力、麻痺が現れます。後頭葉の障害では、視野半分が欠けるなど視野の異常が起こります。

<脳卒中を疑う典型的な症状>

  • 片方の手足・顔の麻痺
  • 呂律がまわらない、言葉が出ない
  • 体がふらついて、立てない、歩けない
  • 片方の目が見えない
  • 激しい頭痛

このような症状が見られたら、なるべく早く専門医を受診してください。

脳梗塞

脳梗塞は脳血管が詰まる原因によって、ラクナ梗塞、アテローム血栓性脳梗塞、心原性脳塞栓症、その他の脳梗塞という臨床病型に分けられます。

ラクナ梗塞とアテローム血栓性脳梗塞は、脳や頸部の血管の動脈硬化が原因です。
心原性脳塞栓症は不整脈など心臓の病気が原因となります。

脳梗塞に対する急性期治療は、脳血管を塞いだ血栓を溶解する薬剤を点滴で投与したり、カテーテルを用いて脳血管内の血栓を取り除く血栓回収術を行い、より早い脳血流の回復を目指す治療を行います。発症からより早い診断、より適切な治療を行うことが、脳梗塞による後遺症を軽減するために重要です。
急性期治療に引き続き脳梗塞の治療として、生活習慣病(高血圧、脂質異常症、糖尿病、喫煙、大量飲酒など)の管理を行います。また、抗血小板剤や抗凝固薬という薬を使用します。

脳梗塞の既往がある方は再発予防が重要となりますので、定期的な診察や画像検査をお勧めします。

脳出血

脳の血管が詰まる脳梗塞に対して、脳の血管が破れる病気で脳内出血とも呼ばれます。
脳出血の最大の危険因子は高血圧ですので、高血圧を予防・治療することがとても重要です。
高齢者の脳出血では、脳アミロイド血管症というアミロイドというタンパク質が脳血管に沈着する病気が原因となることがあります。 

脳出血の治療は血圧を下げる降圧療法です。重症の脳出血では脳外科手術が行われることがあります。

くも膜下出血

脳動脈瘤が破れて、脳の表面を覆うくも膜の内側に出血が起きる病気です。くも膜下出血は脳卒中のなかで死亡率が高く、重症な病態といえます。
特徴的な症状は「突然起こる激しい頭痛」です。
脳動脈瘤の項目を参照ください。

脳血管障害には、脳動脈硬化症による脳血管性認知症などのように慢性に経過する病気も含まれます。

TOP
TOP